【第3回PJCS予選 最終1461位,R1611】

こんにちは、とーすいです。本記事をご覧くださりありがとうございます。本記事は3/29~3/31に行われた第3回PJCS予選の記事となります。予選を抜けることはできませんでしたが、せっかくですので記録しておきたいと思います。お気持ち部分が多めですがご容赦ください。

 

使用構築

今回使用した構築はこちら。

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シンプルな雨追い風です。雨+追い風下で上から処理をすることがコンセプトになります。

(予選で使用した個体に努力値の育成ミスが見つかったため修正したものを載せています。)

最終順位,レート

〈最終順位,レート〉

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〈最高レート〉

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〈S16ランクマッチ〉

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S16のランクマッチでは3/28の夜から3/29の朝にかけて60戦ほどこの構築を使いました。

構築経緯

これまでの第1回、第2回予選でスタン寄りの構築を握り、様々な方の構築記事を読む中で、paperさん(https://x.com/paperrr748?s=21&t=rLcJb1YOr0f0TyFbNy6B9w)の構築記事内で述べられていた「自分はポケモンが下手くそだと言うことを認めること」という言葉にとても心を揺さぶられた(初心者オススメ! 超アグロ追い風|paper748)。2023年のPJCSやWCSでスタン構築が活躍しているのを見て「あんな風にどのような相手に対しても勝ち筋をたぐり寄せるような構築を使いこなしたい」と思いスタン構築を握り始めたが、そこからはいい意味でも悪い意味でもスタンに固執し、追い風やトリルといった構築を使わなくなった。しかし、リバティノート様の予選抜けリスト(PJCS2024予選第2回最終順位トップ150まとめ【ポケモンSV/ダブルバトル】│リバティノート)を見ると、過去作から取り組んでいる実力のあるプレイヤーでも追い風やトリルといった構築を使用していることが分かったのでスタン構築で勝つことは一旦諦めて「強い構築を正しく強く使う」ということを意識して構築づくりをしようと考えた。

 

45戦と限られた試合数の中では相手に対応を迫るようなプレイが強いと感じていたので、S操作により上から攻撃する状況を整える、範囲技で守る択を拒否することが構築を組む上で意識したい点であると考えた。この2つを満たすものとして悪戯心によりそのターンから攻撃が可能な追い風軸、または起動がやや難しいが、晴れ下のコータスアカツキガチグマなどの高火力ポケモンの多いトリックルームが候補に上がった。

 

追い風かトリルのどちらを握りたいかと考えたとき、自分の経験値的に追い風の方が使い慣れていること、トリルは見えない挑発や封印を気にするのが嫌だったため、追い風軸で戦うことにした。頭の中で思い浮かんだのが雨追い風だったので、追い風と雨乞いを両立することができるトルネロスを追い風役に決定。追い風、雨乞いと相性の良い水ウーラオスと、雨下での必中範囲技である熱砂の嵐を持つ化身ランドロスを採用。追い風と雨を展開するまでに時間がかかるため、追い風と雨のどちらかが展開できていれば十分戦えるパワフルハーブを持ったブリジュラスを先発要員として採用。この4体を基本選出としながら、様々なアーキタイプに対してどのように立ち回ればよいか、有利な展開を生み出すにはどのようなポケモンを採用すればよいかを考えることにした。まず、この4体ではオーガポンやエルフーン、準速135族などのS実数値170~190あたりのポケモンと追い風ミラー下で対面したときに上を取られてしまうので、ここら辺を抜けるようなポケモンとして思い浮かんだのが控えめ最速のCブーストハバタクカミであった。結論としては弱くはなかったが相手の裏からSブーストハバタクカミが来た場合に勝つビジョンが見えなかったので、追い風ミラー下でもS操作を加えることで上を取り続けることができるようにSブースト凍える風のハバタクカミを採用した。次に、ここまでの5体では対トリルへの立ち回りが窮屈だと感じたのでコータスアカツキガチグマを意識し、カミイーユイやスタン構築相手にも選出することができる炎テラスの突撃チョッキを持ったタケルライコをひとまず6体目にした。しかし、理解が足りずうまく使えなかったため役割が明確なモロバレルを構築のラストピースにし、構築が完成した。

 

個体解説

トルネロス

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持ち物: ゴツゴツメット

テラスタイプ: 鋼

特性: いたずらごころ

性格: ずぶとい(B↑A↓)

実数値: 182-×-132-145-100-138

努力値: 220-×-236-0-0-52

技: こがらしあらし/おいかぜ/あまごい/まもる

 

・A200水ウーラオスの非強化雨水流連打耐え(84.0〜98.9%)

・準速ブリジュラス抜き

 

本構築において、追い風と雨を展開する重要な役割を担う。テラスタイプは追い風ミラーで予想されるトルネ水ウーラ、エルフーンハバタクカミと、パオジアンを意識して鋼とした。対草タイプへの耐性を維持できるのも良かったと思う。配分はトルネ水ウーラを意識してHBベースのSはトルネブリジュラスミラーで上を取られるのが嫌だったため、準速ブリジュラス抜きまで伸ばした。技構成は木枯らし嵐、追い風、雨乞いは確定。残り1枠は更なるS操作として凍える風、怖い顔、瞑想タケルライコやモロバレルに強い挑発、追い風ターンの管理がしやすくなる守ると候補があった中で色々試したが、持ち物が襷でないことから守るを採用し、追い風ミラーにおけるターンずらしや2回目の追い風ができるようにした。

 

ブリジュラス

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持ち物: パワフルハーブ

テラスタイプ: ゴースト

特性: がんじょう

性格: ひかえめ(C↑A↓)

実数値: 166-×-150-194-85-137

努力値: 4-×-0-252-0-252

技: エレクトロビーム/ラスターカノン/りゅうせいぐん/まもる

 

基本選出の先発役を担う火力枠。テラスタイプは対瞑想ライコスタンにeasyWINが狙えるようにゴーストとした。ブリジュラスのゴーストテラスタルはS15では1.9%の採用率7位であり、ケアされづらいテラスタイプだと思ったので初見殺し要素という意味でも有効だと判断した。技構成についてエレクトロビームは威力、効果ともに強力なので雨追い風で使うなら確定で採用し、上がったCと相性の良い流星群と一致技であるラスターカノンを残りの枠に入れた。頑丈による行動補償で他のポケモンにテラスタルを残すことができ、他のポケモンが神速をはじめとする先制技に耐性をつけることができるので追い風軸なら持久力より頑丈の方がよいと判断した。

 

水ウーラオス

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持ち物: しんぴのしずく

テラスタイプ: ゴースト

特性: ふかしのこぶし

性格: ようき(S↑C↓)

実数値: 184-182-120-×-80-155

努力値: 68-252-0-×-0-188

技: すいりゅうれんだ/インファイト/みがわり/みきり

 

・追い風下で最速136族抜き

・A最大余りH

 

本構築の秘密兵器である。自分がスタン構築を好んで握っていたので、瞑想タケルライコを軸としたスタン構築もある程度練習していた。その際に雨追い風を相手には瞑想を積んでしまえばウーラオスの処理が容易であることを認識していたので、自分が雨追い風を使うならタケルライコに勝てるようなウーラオスを使いたいと思った。(構築としてはウーラオスでタケルライコを相手にすることは予定していないが、万が一相手にすることがある場合に向けて)

瞑想を積んだタケルライコといえども、化身ランドロスと対面してしまえばフェアリーテラスなどを切らざるを得ないので水技が通るようになると考えた。よって迅雷を回避することができれば良いと考えみがわりを採用した。みがわりによって不意打ちやキノコの胞子を透かして戦うことができたので正解とまでは言い切れないが、決して間違いではなかったと思う。

テラスタイプは猫騙しや神速に耐性をつけることができるゴーストを採用した。パオカイに対して初手テラスみがわりが強いのではないかということ、ガエンクレセのような猫騙し+トリックルームに対してアドバンテージが取れると考えたことが理由である。持ち物は素早さを伸ばしたことで攻撃数値が物足りないと思ったので神秘の雫を持たせて火力を補っている。

アクアジェットを切った技構成となったが、追い風を展開している状況でアクアジェットを打ちたい場面というのは相手が不意打ち(迅雷)を打つときか、グラススライダーを打つ場合なので前者ならみがわり、後者ならみきり+隣で処理で戦えると思ったのでこれで問題ないと判断した。

 

化身ランドロス

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持ち物: いのちのたま

テラスタイプ: 鋼

特性: ちからずく

性格: おくびょう(S↑A↓)

実数値: 169-×-111-162-101-168

努力値: 36-×-4-212-4-252 正しくは4-×-0-252-0-252

技: だいちのちから/ねっさのあらし/ヘドロばくだん/まもる

 

持ち物は化身ランドロスを使うなら安定の命の珠。テラスタイプはゴーストと鋼で迷っていた。ゴーストにすれば対瞑想ライコにおいて初手の猫騙しを拒否しながら一方的にタケルライコに攻撃ができる。しかし、化身ランドロスのゴーストテラスは割と多く、ケアされやすい型である(S15では7.1%で3番目に多いテラスタイプ)と考えたことが1つの理由である。もう1つは技構成上、草タイプの処理を任せたかったので草への耐性があるタイプがよかったことである。以上の理由からテラスタイプを鋼とした。結果的にパオジアンの前でテラスタルをすれば動けるようになるというのも良い点だと気づいた。配分については最速イーユイやウーラオスを拒否するための最速は譲れなかったので流れでCS振りで使用した。

 

ハバタクカミ

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持ち物: ブーストエナジー

テラスタイプ: フェアリー

特性: こだいかっせい

性格: おくびょう(S↑A↓)

実数値: 134-×-89-170-156-205

努力値: 28-×-108-120-0-252 正しくは28-×-108-116-4-252

技: マジカルシャイン/こごえるかぜ/ちょうはつ/まもる

 

・A189パオジアンの不意打ち耐え(82.8~98.5%)

 

対追い風ミラーで選出するポケモン。テラスタイプは不意打ちに耐性がつく+火力上昇が見込めるフェアリーを採用。技構成は追い風ミラーで選出するため凍える風は確定。フェアリー技は対パオカイで選出したかったことも含めて範囲削りができるマジカルシャインを採用した。モロバレルトリックルーム始動役に打つことができる挑発も欲しい要素であったので組み込んだ。このポケモンを選出するのは基本的に追い風ミラーかガチガチのトリル(クレセやポリ2)の場合である。それ以外ではほとんど選出していない。配分については追い風ミラー下で仕事をするために最速は確定。対パオカイ性能もあるので意地不意打ち耐えまでは耐久を上げ、残りはCに回した。

 

モロバレル

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持ち物: オボンのみ

テラスタイプ: フェアリー

特性: さいせいりょく

性格: のんき(B↑S↓)

実数値: 221-×-121-105-113-43 S個体値27

努力値: 252-×-156-0-100-0

技: ヘドロばくだん/キノコのほうし/いかりのこな/クリアスモッグ

 

・S-2でトリックルーム下でコータス抜き

 

対トリル用に採用した。ボックスにいた個体の流用である。瞑想ライコを完封できることからテラスタイプはフェアリーとしたが、すでに対策があるためコータスなどを重く見て水の方がよいと感じた。技は前述の理由からキノコの胞子、怒りの粉、クリアスモッグを採用し、打点となるヘドロ爆弾を採用した。考察が甘くそれっぽい型をなんとなくで使ってしまった。複数回ポリ2ガエンバレルとマッチしたが、そこに対しては活躍したので一概にダメとは言えないのが難しいところである。

 

選出

〈基本選出〉

前 トルネロス+ブリジュラス

後 ランドロス+ウーラオス

 

大体の選出はこの形になる。対スタンや寿司に対してもこの選出をしていた。ライコ入りに対しては初手からブリジュラスにテラスタルを切り猫騙しを透かしながら流星群で処理していく。タケルライコを処理できれば裏の草相手に対してトルネロスが強く出れるのでこの動きは積極的に狙っていた。

 

〈追い風ミラー〉

前 トルネロス+ブリジュラス

後 ハバタクカミ+ランドロスorウーラオス

 

相手の追い風役と隣のポケモンを見てこちらのトルネロスの動きを決めていた。

追い風役がトルネロスなら両守るや木枯らし嵐+エレクトロビームをしていた。エルフーンの場合はアンコールをケアしないといけないので初手からテラスタルをして木枯らし嵐+ラスターカノン でエルフーンを処理してから両守るなどを挟んで追い風を展開していた。重要なのはトルネロスへのテラスタルを惜しみなく使って相手より1ターンでも長く有利に戦うことであると考えている。

 

〈トリル〉

前 ハバタクカミ+ウーラオス

後 モロバレル+ランドロスorブリジュラス

 

相手の裏のエースを意識して初手の行動を選択する。コータスアカツキガチグマの場合は場に出たターンから超高火力の技が飛んでくるため初手で相手のポケモンを倒す必要はあまりない(トリル役が倒せるならそこは最優先)。しかし、原種ガチグマの場合は火炎玉による1ターンのラグが生じるため、1ターン目から相手のポケモン(多くの場合隣)を倒してガチグマを場に引きずり出し、テラスタルを強要させる動きが強いと考えた。ウーラオスが根性非発動のダブルダメ地震+クレセリアムーンフォースをテラスタルすればみがわりを1回貼れるHPが残るのでトリルをいなすことも可能であった。

 

〈ディンラッシャ〉

前 トルネロス+ブリジュラス

後 ウーラオス+ランドロスorハバタクカミ

 

ディンラッシャ相手には雨下で徹底的に戦うことが大切である。1ターン目は雨乞い+エレクトロビームor守るをし、2ターン目にトルネロスをウーラオスに交代。雨水流と無限C上昇エレクトロビームで早急に処理をする。裏がパオカイなどの場合、この2体はどちらもゴーストテラスなので裏に鋼テラス2枚を残しながら前でもテラスタルを有効に使うチャンスがある。パオカイがいるなら裏にカミ選出もあり。

 

〈パオカイ〉

前 ハバタクカミ+ウーラオス

後 相手をみて選出

 

初手はウーラオスてテラスみがわり+マジカルシャインor守るを選択する。しかし自分が予選でパオカイらしいパオカイとは1回しか当たらなかった上に、パオジアンの持ち物が命の珠であり不意打ちでハバタクカミが吹き飛んだので本番で成功は1度もしていない。

 

反省

・素直に通る方向に技を打てなかったこと。

例を挙げると、裏にタケルライコがいる可能性があるときに対面した水ウーラオスにエレクトロビームを打たなかった場面があった。その試合はウーラオスインファイト、パオジアンがつらら落としを選択しており、トルネ鋼テラスの追い風エレクトロビームで完封できる試合だったと反省している。相手に対応を迫るというのはここできっちりエレクトロビームを打つことなのではと感じた。これは普段のランクマッチからの悪い癖なので意識して直す。

 

トリックルーム対策としてモロバレルを採用したが考察を煮詰めきれずに中途半端な型で使用することになってしまったこと。

ブリムオンやコータスに対してモロバレルではトリックルーム下で上から動かれてしまうので実質的な対策になっておらず、それなら初期案であったバークアウトをタケルライコで打ち続けた方が良いのではと感じた。イエッサントリルに対してはランドロスでお祈り熱砂の嵐をしていたのが特に反省。

 

・クローズBO1において弱気な両守るをしたこと。

初手に出てきたタケルライコに対して「流星群ケアしてテラスなり交代なりするだろ」と勝手に判断をしいすわり素瞑想をさせてしまった。ランドロスに対しても身代わりを貼らせてしまうことがあったので余程裏目がない限り、初手の両守るは避けた方が良いのではないかと考えた。

 

きついポケモン

珠パオ

礫パオ

炎ポン+ゴリラ

おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。3回の予選で抜けることができなかったので2024シーズンは終わりとなってしまいました。去年と比較して3回とも最終レートが低くなってしまいましたが、3回×45戦をきっちり戦い切ったことを褒めてあげたいです。

 

来年は抜けられるようにまた1年間頑張りたいと思います。

 

写真はポケモン徹底攻略様のものをお借りしました。

 

ありがとうございました。